2022-2-18 16:20 Nasto Tours編集部
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【基礎知識編】タオルの極上の洗濯テクニックとは?


~生乾きのタオルのプンの臭う「イヤな臭い」を防ぐには

せっかく洗濯してきれいにしたはずタオルから、不快な臭いがして嫌な思いをしたことはありませんか?

タオルを洗濯する前からタオルからイヤな臭いがしていて、洗濯してみてもその臭いが抜けない。よく干して乾かしているのだけどもやはりイヤな臭いが抜けない、といった経験をされたことはありませんか?

きちんと洗濯をしているのになぜイヤな臭いが抜けないのでしょうか?

イヤな臭いの原因は「モラクセラ菌」


イヤな臭いは、「モラクセラ菌」という原因菌がはびこっていることによって引き起こされます。
「モラクセラ菌」は湿気を好む傾向にあり、汗や水が染み込んで放置されているタオルや、洗濯してから生乾きの状態で長時間放置されたりすると、この「モラクセラ菌」が勢いを持って増殖してしまいます。

この「モラクセラ菌」はタオル表面に残っている水分や皮脂、洗濯洗剤の残りカスなどをエサにして増殖していきますが、その排泄する糞などが溜まっていくために、その排泄物がイヤな臭いを発生させると言われています。

洗濯してきちんと干して乾かしても、この「モラクセラ菌」がタオル表面で増殖している場合には、イヤな臭いは取り除くことができません。「モラクセラ菌」は気温20~25度位で増殖しやすいと言われており、特に湿度も高くなる梅雨から夏場にかけては、増殖しやすい環境が整ってきていると言えます。

こまめに洗濯していると、「モラクセラ菌」は増殖する暇がないので、イヤな臭いがしない


まずは「モラクセラ菌」を発生させないようにしたいですね。タオルや衣類が湿ったまま放置されている場合、そのまま5時間以上放置されていると「モラクセラ菌」が一気に増殖し始めます。汗をかいて濡れている衣類や、お風呂上がりで濡れているバスタオルなど、湿り気の残るものは、できるだけ早く洗濯しましょう。

洗濯したあとに、すぐに乾くように乾燥機にかけるなどして、湿気た時間を短くすると、「モラクセラ菌」は増殖できないために、イヤな臭いも発生しません。「モラクセラ菌」に勝つために、「すぐに洗濯!乾燥!」を励行すれば、「モラクセラ菌」が入リ混む余地がなくなりますから、清潔で気持ちの良いタオルを保持することができますね。

「モラクセラ菌」は熱に弱いので、その特性を利用して撃退することができる


一般に「モラクセラ菌」は熱に弱いと言われています。研究結果によると、「モラクセラ菌」は60度のお湯に10分ほど浸すことで殆どのものが死滅します。

湿気ているものをすぐ洗濯することができずに、また、他の濡れている未洗濯物と一緒に混じってしまったりすると、一定時間が立つと「モラクセラ菌」がはびこってしまい、イヤな臭いも消えなくなってしまいます。

例えば、洗濯前に、60度以上のお湯の中にそのタオルを浸して放っておくなどをすれば、原因菌が高温のために死滅して、イヤな臭いは感じなくなります。

また洗濯したあとでも、タオルの表面が傷まないように注意しながら軽く高温でスチームアイロンをかけると、熱のあたった部分の「モラクセラ菌」は死滅いたします。

ところで、乾燥のときも生乾きで長時間徐々に乾かしますと、再度「モラクセラ菌」が増殖を始めるので、乾かすときも時間に注意深く乾かしましょう。晴れた太陽のもとで外干しすると、早いタイミングで水分が消し飛ぶので、「モラクセラ菌」は増殖できません。但し、外干しは長時間に及ぶと、繊維内の水分が殆どなくなり、乾きすぎて繊維が固くなるときがあります。よく「外に干しっぱなしにしていたら、タオルがゴワゴワになった」ということがありますが、それは長時間の干しすぎが原因で発生することが多いです。


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「モラクセラ菌」特有のイヤな臭いはしなくなったけど、なにか不快な臭いが感じられる場合は、強アルカリ性のアンモニア臭など、菌の増殖以外の原因が考えられる


「モラクセラ菌」によるイヤな臭いを除去することができても、空気中に浮遊していたり、人体から移るような臭いのもとは防ぐことができません。これらは、強アルカリ性の「アンモニア臭」であったり、酢酸、イソキチ草酸などの「酸性臭」、加齢臭の原因とされる油分を中心とする「ノネナール臭」などです。こうした臭いを除去するためには、「消臭加工」を施したタオルを使用することが必要ですが、加工法によっては消臭効果に程度の差が出る場合もあるのが現状です。

まとめ


・タオルなどの洗濯物を湿った状態で放置せずすぐに洗濯、乾燥をすることで、イヤな臭いの原因菌「モラクセラ菌」の増殖を防ぐことができる。

・「モラクセラ菌」は高温に弱いので、イヤな臭いがするタオルは、スチームアイロンなどを軽く当てることで臭いを消すことができる。

・梅雨時の部屋干しなど、生乾きで長時間放置すると「モラクセラ菌」の増殖の原因になるので、できるだけ避けるようにする。

・「消臭加工」を施しているタオルは、一般には「モラクセラ菌」が原因でないほかの臭い、アンモニア臭や酸性臭、加齢臭などの臭いを消す作用がある。

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