Nasto Tours編集部
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【業界知識編】海外製のタオルの品質安定はどのようにするのか?

タオル製品の大半は海外からの輸入品となっているようだが、日本製に比べて品質面でのばらつきが見られるとおもわれ、安心して購入できる海外製タオルはどのようなものでしょうか?


日本国内で流通するタオル製品の8割は輸入品です。

日本で使用されるタオル製品の約80%が海外生産商品です。残りの20%のうち、糸の受渡量の統計から推測すると、約55%程度が愛媛県今治市、45%程度が大阪府泉州地区での生産となっております。

輸入されたタオル製品の製造地は、中国、ベトナムの2国で約90%を占めており、これ以外に、タイ、インド、インドネシア、バングラディシュなどアジアの国が上位を占めております。海外でのタオルの製造は、国によって主に使用している綿糸の種類や原産国に違いがあります。例えば、中国は世界最大の綿花生産国であり、主に自国産、一部ではアメリカ産などの綿花を使用しています。一方で、ベトナムは国内の綿花生産が少ないので、原料自体は中国、インドで約5割、残りをパキスタン、バングラディシュ、トルコなどから輸入しています。


タオル製品の品質の差はどのあたりにあらわれますか?

消費者からのタオルクレームで一番多いのは、洗濯などをしたときにタオル表面の糸から「毛羽(けば)」が落ちて他の洗濯物にくっついてしまった、などという「毛羽落ち」クレームです。

次に多いクレームは「タオルを買って使用し始めたが水をなかなか吸わない」という吸水性についてのものです。

タオルにした時の綿糸の良し悪しは、綿素材の長さが長いほど毛羽落ちが少なく吸水性が良いとされていますが、綿花産地によって素材の良し悪しがあり、またその混率(混ぜ合わせる時の内訳)によっても糸の良し悪しに差が出てきます。綿花からタオルの糸(綿糸)を製造する工程(綿紡績)においても、その製造方法の違いによって、糸の撚り方、繊維の長さにばらつきが見られ、毛羽が落ちやすい、落ちにくいとの差が発生する場合があります。

最後にタオルの製造工程上の違いにより「毛羽落ち」に程度の違いが見られます。高速タオル織機で製織する際に、隣の糸同士が触れ合ったときに摩擦で切れてしまわないように、糸自体に糊をまぶした状態で製造します(糸に糊を付ける工程をサイジング工程といい、サイジングした糸だけを使用してタオルを製織しています)。こうした状態で織り上がったタオルをゆっくり高温で精錬することで、糸表面についた糊や油分を溶かしていくわけですが、この工程にかける手間や時間が短いと糊や油分が必ずしも落ちきった状態にはならない場合があります。

この場合は、表面についた糊や油分のせいで、タオルは本来の機能である吸水性が発揮できずにクレームになることがあるわけです。家庭での洗濯では、温度の問題もありなかなか表面の糊が落ちきれず、数回洗濯したくらいでは「水を吸いにくい」状態は変化しません。

一方で、この精錬工程を丁寧に行った場合は、表面の糊や油分が十分に取れるほか、糸自体もしっかり精錬されるので、落ちやすい「毛羽」は製造工程で落ちてしまうことになります。この場合は、購入したてでも「ふかふかして水をよく吸う」状態が維持され、洗濯しても新たに「毛羽」がたくさん落ちる事態にはなりません。


品質を安定させようとすると、使用している糸から入って、製造している工程の管理、出来上がった商品の検品を確実に行うことが必要となります。

NASTEXグループでは、海外での生産は中国、ベトナムの2カ国で行っております。海外で生産している商品の品質管理を徹底するために、生産管理拠点として、中国は山東省青島市に自社工場(NASTEX QINGDAO)を設立、中国内での協力工場や下請工場の生産管理や使用する綿糸のロット管理を行っているともに、完成品を多くの必要な角度から検査、検品しており、中国製でありながら、常に品質の安定した商品を日本のご家庭にお届けしております。

また、ベトナム国内においても、港湾都市ハイフォンに事務所(NASTEX VIET NAM)を構えており、北部ベトナムに点在する協力工場の生産管理、生産指導を行っております。また、製品の加工、検品、検査に関しては、工場に加工、検査人員を派遣しているほか、ハイフォン港からの出港前に全量検品を行っており、品質のブレが生じない仕組みをうち立てております。


中国 NASTEX QINGDAOでの検品風景↓   ベトナム ハイフォン市内の最終検品風景↓

    


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